脂質異常症(高脂血症)
脂質異常症(高脂血症)とは?
血液中の脂質が異常な値を示す状態です
脂質異常症(高脂血症)とは、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪(トリグリセライド)が過剰に増えた状態、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が減少した状態のことです。
発症には過食、運動不足、肥満、喫煙・飲酒、ストレスなどが関与していると言われていて、特に内臓脂肪型肥満の傾向にある方は脂質異常症のリスクが高まるとされています。
脂質異常症を放置すると動脈硬化を招くことに
健康診断の結果で血液中の脂質の異常値を指摘された方のために、甲子園駅からすぐの甲子園あらいクリニックでは脂質異常症(高脂血症)の治療を行っております。
脂質異常症そのものに症状はありませんが、これを放置すると動脈硬化を招き、脳出血、大動脈瘤、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの様々な合併症を引き起こす場合があります。
こうした重篤な疾患を引き起こす前に、生活習慣の見直しや肥満解消などを行って、脂質異常症の改善をはかるようにしましょう。
肥満・体重増加は万病の元です
肥満や体重増加は万病の元で、動脈硬化を促進させる脂質異常症(高脂血症)も例外ではありません。
そのため、脂質異常症では積極的な運動や食事管理などの生活習慣の改善が重要となります。
ただし、積極的な運動が大切とわかっていても、お仕事などが忙しくてなかなか時間が取れないということもあるかと思います。
そうした場合でも、通勤時に歩く距離を増やしたり、エスカレーターを使わずに階段で上り下りしたりするなど、普段の生活時の行動を見直すだけでも効果は期待できるものです。
大事なのは「こんなことしても意味がない」「どうせ変わらない」と諦めてしまわないことです。
日常生活の中でちょっと工夫するだけでも改善可能ですので、「意味がない」と諦めてしまわずに根気よく普段の生活を見直すようにしましょう。
脂質異常症(高脂血症)の診断方法は?
コレステロールや中性脂肪が次の値を示す場合、脂質異常症(高脂血症)と診断されます。
脂質異常症(高脂血症)の診断基準(空腹時採血)
LDLコレステロール (悪玉コレステロール) |
140mg/dL以上 ※境界域:120~139mg/dL |
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中性脂肪 (トリグリセライド) |
150mg/dL以上 |
HDLコレステロール (善玉コレステロール) |
40mg/dL未満 |
脂質異常症(高脂血症)の治療方法は?
生活習慣の改善からスタートします
脂質異常症(高脂血症)の治療は、食生活の見直しや積極的な運動などの生活習慣の改善からスタートします。
生活習慣の改善を続けても脂質管理が行えない場合などには、お薬を使った治療を並行します。
お薬を使ってLDLコレステロール・中性脂肪を管理
食事療法や運動療法を行っても十分な効果が得られず、また動脈硬化や動脈硬化による合併症を引き起こすリスクが高いような場合には、お薬を使ってLDLコレステロールや中性脂肪を管理する薬物療法を検討します。