健康診断や人間ドックの結果で「要再検査」「要精密検査」と書かれていると、不安を感じますね。
「特に体調は悪くない」「また来年調べるか」と、つい後回しにしてしまうかもしれません。
しかし、検査結果に再検査とあるのは、何らかの異常の兆候がある可能性を示しています。再検査を受ける目的は、「本当に異常があるか」「一時的な変化か」を確認することです。
一度の健診結果では、体調や採血条件などによって数値が変わることがあります。
それでも、再検査で異常がなければ安心。異常があっても早期発見につながります。
“要再検査”は「病気かも」ではなく、「今、体を見直すチャンス」と考えてください。
健診結果の見方を知る
健康診断の結果は、大きく5段階で示されることが一般的です。
| A:異常なし | 基準値内で特に問題はありません。 |
|---|---|
| B:要経過観察 | 明らかな病気ではないが、生活習慣を整える。次回も注意して確認が必要。 |
| C:要再検査 | 同じ検査をもう一度行い、数値の変動や一時的要因かどうか確認します。 |
| D:要精密検査 | 専門医による詳しい検査が必要です。 |
| E:要治療 | すでに何らかの疾患が疑われ、治療が必要な段階です。 |
「要再検査」と「要精密検査」は混同されやすいのですが、再検査は“確認”、精密検査は“原因の追及”が目的。どちらも、早めに医療機関を受診しましょう。
よく見られる「要再検査」項目
再検査を指摘されやすい項目には、次のようなものがあります。
| 血圧が高い | 高血圧は自覚症状がほとんどなく、放置すると動脈硬化や脳・心臓の病気につながります。 |
|---|---|
| 血糖値・HbA1cの上昇 | 糖尿病やその予備群のサイン。早めに生活習慣を整えることで改善が可能です。 |
| 肝機能(AST・ALT・γ-GTP) | 飲酒、脂肪肝、薬剤性肝障害などの影響が考えられます。 |
| コレステロール・中性脂肪 | 動脈硬化の進行を防ぐためにも、再チェックが必要です。 |
| 尿蛋白・尿潜血 | 腎臓や尿路の異常を示す場合があります。 |
これらの異常値は、疲労や睡眠不足、一時的なストレスでも変動することがありますが、慢性的に続くと注意が必要です。
「要再検査」は“悪い結果”とは限りません。
再検査で異常が見つからなかったというケースは少なくありません。
検査当日の体調や、前日の食事・水分摂取・薬の影響で一時的に数値が変化することもあります。つまり、「要再検査=病気」ではありません。でも、受けなければ安心は得られません。
また、生活習慣の見直しや体調の変化を知るきっかけにもなります。
再検査を受け「今回は問題なし」「数値が改善した」などの結果であれば、健康管理の自信につながります。
再検査のポイント
1. 早めの受診
再検査は、1〜2週間以内に予約しましょう。時間がたつと、体の状態や数値が変わってしまうことがあります。
2. 健診結果を持参
結果票を持参することで、検査項目の経過や必要な検査を的確に判断できます。
3. 生活状況を伝える
食生活・飲酒・服薬・運動など、普段の習慣を正確に伝えると、診断の手助けになります。
まとめ
健診結果の「要再検査」を放置すると、気づかないうちに生活習慣病が進行してしまうことがあります。
しかし、早期確認によって少しの生活改善だけで、数値が戻ることも多いものです。
健診結果をお持ちいただければ、丁寧に説明し、必要に応じて追加検査や生活習慣のアドバイスを行います。
「とりあえず相談してみよう」という気持ちで構いません。再検査は、病気を見つけるためだけでなく、“安心を得る”ステップなのですから。
