「最近、急に体重が増えた」「特にダイエットをしていないのに、なんとなく痩せてきた」そんな変化には注意が必要です。
確かに体重の増減には、食事量や運動量といった生活習慣が関係することが多いのですが、実は病気のサインである場合も少なくありません。
急な体重増加の背景にあるもの
短期間での体重増加は、単なる食べすぎや運動不足だけでなく、ホルモンバランスの乱れや代謝の低下が関わっていることもよく見られる変化です。
特に中高年の方に多いのが、甲状腺機能低下症です。
この病気では、体のエネルギーをつくり出す甲状腺ホルモンが不足し、代謝が落ちてしまいます。その結果、食事量が変わらなくても体がむくみやすくなり、体重の増加が見られます。
また、心臓や腎臓の機能低下によって体内に水分が溜まり、むくみが原因で体重が増える場合もあります。このようなケースでは、足のむくみや息切れ、疲れやすさなどが一緒に現れることが多く注意が必要です。
一方、ストレスが強いと食欲をコントロールする自律神経が乱れ、過食に走ってしまうこともあります。仕事や家庭のストレスなどが続いていると感じたら、心身のバランスに気をつけましょう。
体重減少の裏に潜むリスク
逆に、体重が減ってくるのも、身体からの重要なサインです。
急激な体重減少の原因として代表的なのが、糖尿病や甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)です。
糖尿病では、血糖値が高い状態が続きエネルギーがうまく使えず、筋肉や脂肪を分解してエネルギーに変えてしまうため、食べているのに痩せてしまう場合があります。
また、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症では、代謝が活発になりすぎて体重が減少するケースです。
ほかにも、胃腸障害や肝臓病、がんなどが体重減少の原因となることもあります。
「食欲がない」「疲れやすい」「発熱が続く」といった症状が、同時に見られるときは早めの受診をお勧めします。
健康診断で早期発見を
体重の増減は、誰にでも起こります。しかし、体の内側で起きている変化を反映しています。「いつもと違う」「短期間で大きく変わった」と感じたら、健康診断や血液検査を受けて原因を確かめることが肝心です。
特に、「更年期以降に太りやすくなった」「急に体重が落ちて不安」といった方には、ホルモンや代謝の状態を詳しく調べる検査をおすすめしています。
生活習慣の変化やストレスによる体重変化も多いため、検査で異常が見つからない場合もあります。医師と一緒に生活リズムや食事内容を見直すことが、健康を維持する大きな一歩になります。
まとめ
「急に太った」「痩せた」には、必ず理由があります。
甲子園あらいクリニックでは、血液検査や甲状腺ホルモンのチェック、糖代謝や肝機能など、体のバランスを総合的に見ることができます。
一時的なものと判断せず、きちんと検査を受け、生活習慣の見直しから必要な治療まで、患者さまお一人おひとりに合ったサポートを行っています。
“体重の変化”は、健康見直しのチャンスでもあります。「少しおかしいな」と感じたら早めの受診で病気の早期発見、予防につなげましょう。
